☆人は変えられない。人は変わる♪

今、あなたには誰か変えたいと思う人がいますか？
それとも
今、自分が変わりたいと思っていますか？

人は変えられない。人は変わる。

これは今までの経験から確信していることです。

人材育成や自己啓発セミナーなどでは
「夢」「感動」「気づき」「感謝」「自己肯定」
によって、考え方の方向性を変え、そして
「動作」「習慣」「確認」
によって、繰り返すことで考え方をより強めます。

これがスパイラルのように、上昇していくわけですが
竜巻がどんどん大きくなるように、周りを巻き込むと
とてつもないパワーを生み出すことが出来ます。

もちろん、その人の個性や環境があるので「変化」が
急に現れる場合もあれば、徐々に内部から「滲みでる」
ように変わる場合もあります。

人材育成のプロといわれる人には、その人の適性
タイミング、内部欲求、潜在能力などを見抜く力が
必須条件です。いくら体裁やテクニック、見栄えで
取り繕っていても、所詮鍍金ははげるのがオチです。

その方向性は指導者が指し示す場合もあれば
その人の「好きな事」をつきつめる場合もあります。

ただ、人には適性があります。ふさわしくない方向を
向いている場合には、より能力が発揮できる方向への
アドバイスを素直に受け入れる人が成功できます。

私が話し出すと膨大な量になってしまうので(苦笑)
かいつまんで・・・そうですね・・・
わかりやすくスポーツの例でお話しましょう。

一流になる人の条件
といったら、あなたは何を想像しますか？

体格、体力といったフィジカルな条件？
ハングリー精神、根性といったメンタルな条件？
指導者、支援者といった環境条件？

どれも必要条件ではあるけれども、一流になるための
条件を一つあげるとすると、それは

「頑固でかつ素直」

という性格なのです。

一流の人はすべて
徹底して頑固で、徹底して素直なんです。

半端な頑固さじゃあなく、半端な素直さじゃあない。

驚くような頑固さで、驚くような素直さです。

今年はオリンピックで特にスポーツに注目される年
(マイナーな競技が注目される意味では貴重)だったので
フェンシング、銀メダリストの太田雄貴選手は
ご存知でしょう。

天才肌の彼(17歳で全日本優勝)は2000年に招聘された
ウルグアイ人コーチのオレグ氏の指導に納得せず
なんと３年間も指導を仰がなかったそうです。

かなり反抗的な態度をとっていたらしいのですが
コーチの指導を受けた選手が力をつけていくのを見て
「このままではまずい」と自ら指導をお願いして和解。

この間、じっと待っていたコーチのオレグ氏の忍耐力が
素晴らしいと思います。「人は変えられない」と知って
いたからこその忍耐です。

太田選手の頑固さも半端じゃありません。
普通だったら、コーチの言うことを聞くのが当たり前な
世界で敢えて、自己流を貫いていく。結果、失敗を成功に
つなげるのですから、見事です。

他に世界レベルのプレイヤーとしてプロテニスの錦織選手が
いますが、彼も2003年に渡米してコーチの「続けるテニス」
の練習に対しては反発を感じていたと告白しています。

彼がそれまで、目指していたのは強く打ち込んでポイントを
とるテニスであったため、その気持ちも当然でしょう。
ただ、彼は試合の中で「続ける」ことの重要さを知って
得心してからは、自分のテニススタイルを自覚。
ツアー優勝を果たします。

彼もまた万全とはいえない体調の中でも、試合をすることで
得られる貴重な体験が成長させてくれたと言っていました。

頑固で言うことを聞かない人は、視点を変えると
言うことを聞かせられさえすれば「大化け」します(笑)

人は変えられません。その人が「変わりたい」と思う
方向性を示して応援すること。成功体験を味わわせる事。
心を寄せていくことで、その人は「変わる」のです。

また、続きは後日。