なぜ悪い予感はよく当たる?

この疑問に答えられる人は少ないと思います。
私ももちろん脳機能学者ではありませんので、正確に
答えることはできません・・・が

誤解を恐れずに言うと、
「人間は危険を察知する能力を進化させすぎたから」
ということです。

その能力は大脳新皮質という部分にあります。
生存競争に勝ちのこるために、非力な人間は危険を避ける能力を
伸ばしてきました。予測される危険を回避することで種の保存を
図ってきたのですね。

脳には膨大な量の記憶がバックアップとして残っています。
一部は顕在意識として自分で認識できますが、そのほとんどは
潜在意識として自分では不認知の領域に入ってしまいます。

ここで、「危険回避」という本能にも似た脳の働きが無意識のうちに
影響を及ぼし始めます。ちょっとしたワークをしましょうか。

次の文を読んで15秒、後に続くストーリーを考えてみましょう。
心に浮かんだ事に意識を向けてください。

「警察から電話がかかってきました。」

さて、あなたは何を感じましたか?
最近の振り込め詐欺事件の報道も手伝って、何か事件でも・・・と
少しネガティブなイメージをされたのではないでしょうか。

それが、ごくごく当たり前の脳の働きです。
そのように考えるように普通の脳は出来ていますから。

もし、「警察から電話?・・これはチャンス!!」と思えたのであれば
もはや「成功脳」になっていますね(笑)

警察からだと事件に決まってると思われるかもしれませんが、これは
「どこからの電話でも同じ」なのです。

電話がかかってくる事自体に、日常と違う何かを感じてしまうのです。
映画を見ても何かが起こるだろうとドキドキしながら見ることの方が
多いですよね。そのドキドキの原因のほとんどは「不安」です。

つまり同じ現象に遭遇しても、多くの人は悪い方にとりやすい。
上手くいくはずがないと心の底で思ってしまう。

脳は気持ちの強い方を現実化させるように出来ています。

不安が強いとそれが現実になる。
打ち消しても打ち消しても。
なぜか?

それは不安を打ち消そうとするから。
不安は打ち消せれませんって。
脳の構造がそうなっているんだから。

だから不安よりも強い夢を持つこと。
不安よりも感謝をして心を自己肯定意識で満たすこと。
不安よりも応援をして笑顔で楽しむこと。

こんな結局当たり前の事をすることでしか、
自分の思うとおりは生きられない。

不安を打ち消そうとしている限りは、不安に焦点を当てているので
脳に不安のイメージが多くなってしまい、結局、
悪い予感が当たってしまうのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました