ハンディキャップとギフト

先日ハンディキャップのある人へのガイドの仕方を
話してくださった方で全盲の青年がいました。
今日は彼とのその後について。

全盲というハンディキャップがあっても、
並みの健常者以上に、豊かな人間性のその人は
2007年「The J.B’f」を結成し、和太鼓奏者として
ライブやイベント・公演活動をしている
片岡亮太さんです。

彼はプロフィール紹介で自身のことを
演奏家であり、社会福祉士であり、また一人の障がい者
と端的に語っています。
けれど、今までの道のりに数々の困難があったであろう
ことは想像に難くありません。しかし、その困難を
乗り越える過程で彼にはギフトが与えられたようです。

実は私が一昨日のブログに書いた内容は、全くメモを
取らず
に、彼の話の記憶だけを頼りに書いたものです。
でも、ちゃんと大切な部分が印象に残っていたので
ほぼ間違いなく伝えられていると感じました。

ここで私は自分の記憶力が優れているという自慢を
するつもりは全くありません。私はどちらかというと
むしろ忘れっぽい方です(苦笑)

とすると、彼は私の興味を引き出し、私に「聞かせ」て
大切なことを十分に「伝えた」
ことになります。
これは、本当にすごいことだと思います。
(その技術についての本が出るくらいですから・・笑)

なぜ、これが彼にできたのか・・・を、私なりに考えて
たどり着いた結論、それは・・

それはつまり、彼の「目が見えない」という個性が
引き出した才能
によるものだということ。

目が見える人は安易に視覚情報に頼ってしまいがちです。
しかし、全盲である彼には頭の中のイメージだけです。
なので、彼の言葉がイメージとして伝わりやすく、
記憶に残りやすいのではないのでしょうか?

実際、彼は話の中で
食事の匂い(会場はレストランでした)」と
食事の準備をする「」について触れ、
また彼が「空腹」だという感情について語っていました。

そのことが私の脳に深く刻まれて、話の内容とリンクして
記憶をより強固にしているような気がします。

お話のあとに彼の隣で食事を頂いたのですが、その時も
とても自然で、ユーモアのセンスがある片岡さんには
いろいろと勉強させて頂きました。

彼のソロ活動は、NHKラジオ
http://www.nhk.or.jp/fukushi/shikaku/603.htmlで
トークと演奏をお聞きになれるようです。

またブログはこちらです。
http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/

私もこれから話をするときにはイメージを大切にして
印象に残るような話し方を心がけたいと思います。

演奏家としての片岡さんの体に触れた感想については
後日記事にします。お楽しみに。

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