■アメリカでの反応(初日)

もう先月になってしまった(笑)のですが
４月15日からサンディエゴを中心に
アメリカでGOALSさん主催による
さとう式のセミナーを行なってきました。

今回は以前に参加された人に加え
マッサージセラピスト、ヘアスタイリストなど
専門家の参加も多く刺激的でした。

日本とは色んな事情が違うアメリカ

例えばリンパという言葉ひとつにしても
参加されたマッサージセラピストさんから
Lymphはリンパ管を流れる体液なので

アメリカでSage Lymph Care Methodと
表記されると、さとう式の説明の度に

「ここでのLymphはリンパではなく
間質液(Interstitial Fluid)のことです。」

と説明するのが面倒(苦笑)という
プロならではのご意見がありました。

確かに一理ある！！

そうなんですよ。

間質液については日本語だと
「組織液」「細胞間液」など
似た名称がいくつもあるので、

細かく説明するの面倒(笑)だから
まだ黎明期のころに、さとう先生と
「間質リンパ(液)」に統一しちゃえ！
と勝手に決めたんです！！

この辺りは日本とアメリカの
リンパに対する理解度の深さの差による
表現の違いですね。

帰国後さとう先生にこの事を相談すると

「じゃあ、
Sage Interstitial Fluid &Lymph Careで
いいんじゃな～い」という

なんとも軽～い調子で
すぐに対策案が決まりました(笑)

英語圏でのさとう式は
この舌を噛みそうな名称になるようです。

そして
セミナーですが

５日間連続で
無料セミナーから始まるので
当日参加された人がその後
追加でセミナーに参加されるという

受付泣かせ(笑)の展開となりました。

初日には、一般の人に加え
マッサージセラピストさんが３名参加され
理論を解説しているときに頂く質問や
ケア中での変化についてのシェアレベルが
半端なく　高い！！

何しろセラピストの資格取得後も授業を受けて
トータル600時間以上
解剖学から栄養学、心理学など
多岐に渡る勉強をされている
向上心溢れる人たちです。

私は楽しくって仕方ありません(笑)

でも、一人のマッサージセラピストさんは
原因不明の激しい咳込みによる緊張で
強い肩こりとなって、痛みで腕が挙がらず
耳鳴りが止まない、と体調不良を吐露。

また別の人は
クライアント(アフリカ系アメリカ人)さんからの
強揉みの要求に筋肉がいつも疲労している
マッサージセラピスト達の身体の現状を告白。

学んでいる知識が活きてこない現実。

しかし
仕事に関してのシェアの中では
とても貴重なご意見を聞きました。
それは「脳と身体の乖離」というもの。

既述したように
強揉みを期待しているクライアントを
ぎゅ～～～っと強く押すと、
本人は「気持ちが良い～！」と喜んでいるが、
皮膚の下の筋肉はキュッと緊張して
押されることを「嫌がっている」んだそうです。

もともと日本人とは筋肉の質が
DNAレベルで異なるアフリカ系の人って
外的ストレスにも強いのかな？と
勝手にイメージしていた、私

日本でも
同じような事を多々聞いているので
「世界中でそうなんだ～」と
GOALSの雅子さんや淳子さんと
顔を合わせて納得した次第です♬

一般の方々に混じって
このようなプロの施術家に参加して頂き
本当に嬉しかったし、楽しかったです(笑)

初日のセミナーの詳細は省きます
(省くんかい！！っとツッコミがあれば対応します)
が

先述の肩こり耳鳴りセラピストさんは
MRTのセルフケアで肩の痛みがほぼ無くなり
リンパケア初級後には耳鳴りがかなり改善しました。

でも、まだ小さな耳鳴りが続いているそう。

私は内心、
「う～ん、やっぱり耳鳴りは難しいかなぁ～」とも
思いましたが、その後の初級練習会には
一人だけのご参加だったこともあり
(他の人は仕事が入っていて泣く泣く断念)

思い切って私が施術
練習会というより、まるでパーソナルケア(笑)

で、耳鳴りの具合を尋ねると

「ん？そういえば…

　耳鳴り….してない！」

と嬉しい誤算♬

ご本人も肩の痛みや耳鳴りが止まった事に
とっても嬉しそうで、その場にいた皆で
「きゃっきゃっ！」と喜び合いました(笑)

いつも聞かれることは
「この効果はいつまで続きますか？」というもの

残念ながら、痛みや耳鳴りは
ストレスがかかれば
また当然出てきます。

しかし、症状が一時的にでも改善したり
消失したことに意識を向けることで
内なる「治癒力」の存在に気づき
自分で治ろうとする意欲が湧いてきます。

彼女は翌日のセミナーにも参加されたので
聞いてみると、案の定
「昨日の夜に咳き込みが出て
　今日はまた耳鳴りがしています。
　でも昨日よりずっと軽いです。」
とのことでした。

対処法が分からず不安を抱えているのと
きちんとした対処法を知っているのとでは
仕事や人生の質が全く違うと思います。

参加された皆さん以上に
私が大きな学びを得た一日でした。