秋田でのセミナーの際に一ヶ月半前に
脳梗塞を発症して現在リハビリ中のご夫妻が
セミナー会場に来られました。
セミナー自体は、ほとんど終わっていたので
参加者さんの同意を得たところ、
「やり方を見てみたい」との積極的なご意見もあり
急遽、運動機能回復のケアを行うことになりました。
具体的な内容については
今ここでは言及しませんが、その後FBを通じて
「脳梗塞を3回発症している叔父へのお見舞いで
何か出来ることはないでしょうか?」
との質問を頂きました。
お役に立てるのであればと思い
機能回復について個人的異見を
次の順序で述べます。
1、リハビリのベクトル
2、骨格と筋肉の構造・機能
3,身体に対する考え方
1、リハビリのベクトル
まず、梗塞系(脳梗塞、心筋梗塞、肺血栓)などを
発症する人の特徴として「頑張り」気質があります。
頑張ることは決して悪いことではありませんが
「常に頑張る」ことは
健康にとって良いとはいえません。
この点を理解して言葉をかけたり
リハビリの方針決定をすることが大切です。
既に十分ガンバっているのに出来ない人は
やり方自体が間違っているかもしれません。
出来ないことを頑張ってできるようにする
のではなく
出来ることを見つけて更に伸ばすことが
リハビリにおいては効果的です。
2,骨格と筋肉の構造・機能
今回のケースでは右半身に麻痺があり
右足をあげることができませんでした。
動かない足の機能回復に効果的なのは
足首や足の指を努力して動かそうとするのではなく
足周辺の動く筋肉の機能に意識を向けることです。
具体的には体躯と足を繋ぐ大腰筋に意識を向けて
足の筋肉をゆるめて圧を抜いた後に
足を太腿から動かすようにアドバイスしました。
動かせない筋肉は
運動によるポンプ機能が落ちているので
体液循環が悪化して少しずつ硬くなります。
このような場合に力まかせのマッサージは逆効果で
筋繊維を破壊する危険性すらあります。
なので、できるだけ弱い圧や振動を利用して
筋肉を深層部分からゆるめることが大切です。
MRTでは効果的な筋肉の緩め方を体得できます。
3,身体に対する考え方
今年はセルフケアマスター養成講座で
多くの人の身体の変化を見る機会に恵まれています。
順調に改善する人もいれば
「揺り戻し」のような症状悪化に不安を持つ人もいて
人それぞれに固有の変化があると実感しています。
個人的な考えですが、多くの人を見て思うのは
身体に起きる全ての事は「心」の投影だということ。
いえ、相互作用と表現したほうが良いかもしれません。
無意識レベルでの変化ですら、身体には
「硬直」や「心拍数」「脳波」のような形で
変動が表れます。
それらをどう捉えるかが機能回復に重要です。
無意識に自己否定をしている人には
「否定された身体の反応」が起こりますし
他者からであっても肯定された人には
「更に可能性を広げる身体の反応」が起こります。
この辺りは経験を積んだ人であれば
納得できるお話だと思いますので
周囲にいらっしゃるプロの人のご意見を
伺うのも一手かもしれません。
簡単ではありますが
脳梗塞による麻痺に対して、否定的に捉えるのではなく
「全てが必然である」と高い視点から見られるように
なるための一助となれば幸いです。
ありがとうございました。

コメント
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面白い情報等あればブログにて教えてほしいです
ゆ~みさんのはいい人なんですね。
色々勉強になりました!ありがとうございます。
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ゆ~みさんのブログカワイイですね⊂('ω'⊂ )))Σ≡=─༄༅༄༅༄༅༄༅༄༅
いつも内容を楽しみにしてますよぉ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
私は日々の事や趣味のブログを書いてます、是非遊びに来てください✺◟(∗❛ัᴗ❛ั∗)◞✺
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記事読みました!
読ませるブログですね♪
よかったら私のブログも読んで見てくださいな