昨日は以前ご縁のあったセミナーに参加された人からの依頼で
鍼灸マッサージ協会でのリンパケアセミナーをしてきました
参加されている人は皆さんマッサージ協会の協会員で、
それなりの知識を持っている人たちなので、初めてのセミナー
にも関わらず、顎関節や頚椎の話から、脳脊髄液の循環・
自律神経系の話題とかなり深い内容までをお伝えしました。
こんな話で眠くならないかしらん・・・と思いながら見ていると
案の定寝ている人が2~3人(笑)でも、思ったより少ない
やっぱり、興味があることには、皆さん真剣です
やり方について一通り説明した後、私の施術の実演をする休憩時間に
一人の男性が私の傍に近づいてきて
「すみませんが、私をモデルにして貰えませんか?」と仰る。
自分から進んで実験台に上りたいなんて、奇特な人だなぁと思って
承諾すると
「実は浸出性中耳炎でずっと治療しているんですが抗生物質が
効かなくて痛みはないんですがまだ左頬の腫れがひかないんですよ。」
と続ける・・・・
「う”、しまった・・・。これはかなり手強い・・」←心の声(笑)
彼の左頬に触れると、確かにかなりの熱と腫れがある。
しかも、左耳には綿栓がつまっている。明らかに重症。
唯一の救いは耳の痛みがそれほどひどくないということ。
でも、ぶっちゃけ、こんな症例には施術したことが・・・・ナイ(笑)
一度「やる」といった以上は、やらねば・・・です。
上手くいかなければ「ごめんなさい」で許してもらおう(爆)
肩こりを3分で楽にして驚かせようという、小さな魂胆はこの時点で
玉砕、粉砕、木っ端ミジンコです。
当日の出席者は50名ほどいらっしゃったので、
後席の人には前に出てきていただいて、全員が見えるように配慮して、
いよいよ施術開始。
左の耳は痛みが無いということだったが、顎を動かすとやはり
鈍痛を感じるとのこと。痛みは脳にストレス信号として届くので、
交感神経優位となり、施術効果が出にくくなる。まずい・・・
痛みをなるべく感じない範囲に顎の可動域を減らして、
なんとか一段階クリア。
さて、次は鎖骨を動かしてリンパを体内に流し込もう、
と腕を動かし始めて
私が「痛くないですか?」と聞くと
彼は「うっ、昨日筋トレして筋肉痛なんです・・・」
私:「なんだとぉぉぉぉぉ~~~~~ ←心の声(笑)
それじゃ、腕回せないじゃん」
気をとりなおして
私:「あ、痛いんですか? これくらいでは、どうですか?」
彼:「え、大丈夫です。筋肉が痛いだけですから」
私:「ちゃう、ちゃう。痛いのは関節でも筋肉でも ←心の声
駄目なんだってばぁぁ~~」
再度、気をとりなおして
私:「筋肉が痛いだけでも、脳にはストレスがかかるんですよ。
なので、痛くない範囲を教えて下さいね。これ位は?」
彼:「あ、ちょっと痛いくらいで、大丈夫です。」
周りの皆さん、失笑です・・・
私:「こんな症例の人が来られたら、その時は施術を次回に延期
しましょうね。効果を実感できない可能性が高いので。
私も、今日はドキドキしながら施術してますから・・・」
こんな、漫才(笑)を繰り返して彼の緊張をほぐすこと10分。
なんとか彼自身の口から
彼:「あ、左の鈍かった感覚がシャープになってきました。」
という言葉が聞けて、頬の浮腫みが軽くなったことを皆さんに
見て頂きほっと一安心しました。
ただ、炎症が起きている部位は基本「冷却」が必須なので、
ケアをして痛みが増す可能性がある場合は、やはり様子をみましょう
とお話しました。
それにしても、なんと厄介な症例であろう。
ご本人の辛さの一端を垣間見た気がしました。
病院でも治らない・・あとは自己治癒力に頼るしかありませんね。
この後は次回 まだまだありますよー
to be continued

コメント
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手強い症状だったんですね~。
花粉症が厄介で、最近頻繁にやってます…。
痛みがあるときは、やらないようにしてるんですが、風邪など体調がよくないときはどうなんでしょうか?リンパの流れを整えれば抗体がうまく活動できるからやった方がいいんでしょうか?それとも、外部からは何もしない方がいい?
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はい。手強かったでした(笑)
花粉症の場合は、鎖骨のリンパ節を緩めると
効果がありますよ。
痛みというのは、ケアに随伴して生じる痛みについてです。風邪の場合でも、体液循環が改善されるので、リンパケアはやった方がいいと思います。体力が落ちるような要因は皆無ですから。
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早速のご回答ありがとうございます!
体調が悪い時でも問題ないんですね!
すばらしい万能性(^-^)/