人に伝えるということは、当たり前ですが言葉の使い方が大切です。
と同時に、どのような順番で、どのように伝えるか、も相手の記憶に
留めるためには重要な要素だといえます。
私が参加している中小企業サポートネットワーク(通称:Small Sun)の
エグゼクティブプロデューサー山口義行教授(立教大学経済学部)
の著書に「聞かせる技術」という本があります。
「聞かせる」と「伝える」この両者の違いは
「聞かせる」が相手に興味を持ってもらって
「聞く」ということに焦点をあてている
のに対し「伝える」は一歩その先に進んで、
話した内容を相手に「記憶させる」ことを
目的にしています。
なので聴衆が講演や授業などのように、
あまり興味を持ちにくいような状況では、
まず興味をひきつけるための「聞かせる技術」が必要になり
有料セミナーや資格試験のような集中して聞いている場合にはうまく
「伝える技術」が必要になるわけですね。
これらのバランスがうまく取れている人が、名物講師や
人気のある先生なのです。
うーん、こういうことも訓練でできるんですね。
まあ、ある程度は才能も必要だとは思います。
例えば、表情、物腰、声のトーン、雰囲気などなど
ただそこにいるだけで、存在感のある人ってやっぱり
いらっしゃいますから。
しかしですよ、しかし、努力を重ねた人のほうがやっぱり人の気持ち、
人の痛み、人の悩みなどがわかるのです。
人間としての厚みが違います。
いえ、体の厚みじゃないですよ。人間性です。
その人間性の土台の上に、このような技術が伴えば正に「鬼に金棒」
「こどもにうまい棒」です!
このような情報を上手に利用して自分のものにして身に着ければ、
今後お話をする機会に直面しても安心して引き受けることができます。
備えあれば憂いなし
私も楽しみながら、身に着けたいと思います。

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